<米国株情報>サウスウエスト航空は急伸、大株主となったエリオットが経営刷新要求へ

株式

2024/6/11 10:22

 格安航空大手サウスウエスト航空<LUV>が10日、前週末比で一時9%超上昇し、30.35ドルと3月12日以来3カ月ぶりに30ドル台を回復した。終値は同7.03%高の29.70ドル。アクティビスト(物言う株主)のポール・シンガー氏率いるヘッジファンドのエリオット・マネジメントが10日、約19億ドル分のサウスウエスト航空の株式を取得したと発表した。エリオットは大株主の一つとして、大規模な経営刷新を要求していく。

 エリオットは書簡で、「最高クラスの航空会社から最も出遅れた航空会社の1つに転落した」と、痛烈に批判。サウスウエスト航空のリーダーシップの欠如を批判し、今後、最大株主として、経営陣の交代や包括的な事業見直しを含む大規模な経営刷新を進めていきたい考えを示している。

 経済専門チャンネルCNBCによると、経営陣の交代については、サウスウエスト航空のボブ・ジョーダンCEO(最高経営責任者)とゲイリー・ケリー会長の2人が現在の経営難を引き起こしたとし、社外候補者と交代させる方針。

 サウスウエスト航空は、航空・宇宙機器大手ボーイング<BA>の完成機引き渡し遅延などにより、経営難に陥っている。4月25日に発表した24年12月期第1四半期(1-3月)の決算では、最終赤字が2億3100万ドル(前年同期は1億5800万ドルの赤字)に拡大。一部路線の廃止・縮小や人員削減などのコスト削減策を発表している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ