<相場の読み筋>11月4日

2022/11/4 7:45

 3日の米国株式は、4日続落した。NYダウが前日比146.51ドル安の3万2001.25ドル、ナスダック総合指数が同181.856安の1万342.941ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億5492万株、ナスダック市場が48億8289万株だった。FRB(米連邦準備制度理事会)は2日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、0.75%の利上げを決定。パウエルFRB議長は2日記者会見で、早期の利上げ停止を否定した。引き締め策の継続による景気への影響が懸念され、リスク回避姿勢による売りが継続。4日の米10月雇用統計の発表も控え、見送りムードも広がった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドビやアップル、アルファベット(グーグルの持ち株会社)などが下落している。

 4日の東京株式は続落後、軟調な展開か。FRBの利上げで米国株が下落した動きを受け、売り先行スタートとなろう。休日の谷間にあたることや、現地4日に米10月雇用統計の発表、来週8日には米中間選挙も行われることから、積極的な売買は限られそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の前半(2日は147円33-35銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=144円台の半ば(同145円63-67銭)と円高に傾いている。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、村田製<6981.T>、キヤノン<7751.T>などが、2日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所清算値比385円安の2万7255円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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