<米国株情報>配車サービス大手リフト、第3四半期は増収も市場予想下回る―ウーバーにシェア奪われる

株式

2022/11/9 10:22

 配車サービス大手リフトが8日、前日比22.91%安の10.90ドルと3営業日ぶりに急反落。取引時間中には52週安値を10.62ドルに切り下げた。7日引け後に発表した22年12月期第3四半期(7-9月)の決算が嫌気された。

 第3四半期の売上高は前年同期比22%増の10億5382万ドルとなったが、最終赤字が4億2220万ドル(前年同期は9971万ドルの赤字)に急拡大。従業員へのストックオプションの交付費用や投資関連の減損損失など一時的項目を除いた調整後の希薄化後1株当たり利益(EPS)は0.10ドルとなり、売上高、同EPSともに市場予想を下回った。

 乗客数は同7%増の2031万2000人にとどまり、市場予想を下回った。乗客数が伸び悩んだのは当期中に同業大手ウーバー・テクノロジーズに市場シェアを約1%ポイント奪われたためとした。ただ、ドライバーへのインセンティブ(奨励策)が改善したことにより、市場シェアは回復に向かっているとしている。

 第4四半期(10-12月)については、売上高を前年同期比18-20%増の11億4500万-11億6500万ドル(中央値11億5500万ドル)と予想したが、中央値は市場予想をやや下回った。一方、本業のもうけを示す調整後EBITDA(利払い・税・償却前利益)は8000万-1億ドル(同9000万ドル)と予想。市場予想を上回った。

 リフトは3日、コスト削減のために全従業員の13%(約680人)削減など人件費や営業経費などを切り詰める方針を発表しており、年間3億5000万ドルの経費節減を目指すとしている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ