【北京IPO】農薬・種子メーカーの緑亨科技集団が大きく公募割れ、初値が公開価格を15.25%下回る

サーチナ

中国株

2022/12/12 9:19

 農薬・種子メーカーの緑亨科技集団(870866/北京)が12月9日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格8.00元に対して、初値は15.25%低い6.78元だった。終値は10.63%安の7.15%元だった。

 04年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。農薬製品、野菜種子の研究開発、生産、販売を主業務としており、農薬製品は主に殺菌剤、除草剤、殺虫剤、野菜種子はナス科、ウリ科、豆類、葉物、生食用トウモロコシなどを扱う。また、農家に対して栽培技術や農薬使用に関する指導サービスも行っている。22年1〜6月期の売上構成は農薬が65.10%、野菜種子が30.65%。農薬のうち殺菌剤が約40%、除草剤が約14%、殺虫剤が約10%となっており、野菜種子ではナス科が約17%、生食用トウモロコシが約6%、ウリ科・豆類が約4%、葉物野菜が約2%。

 21年12月期の売上高は3億9195万元(前期比19.05%増)、純利益は6284万元(同14.37%増)。22年1〜9月期の売上高は2億8896万元(前年同期比0.47%増)、純利益は4512万元(同1.31%減)。

 新規上場に伴い調達予定の3億7256万元(約73億円)は、約54%の2億元を年産1000トンの2−クロロニコチン酸、年産2000トンの3−シアノピリジンおよび8000トンの農薬製剤生産プロジェクトに、約13%の5000元を育種研究院拠点新規建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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