【上海IPO】杭州福斯達深冷設備が10日に公募開始、4000万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/1/10 9:31

 上海証券取引所のメインボードへの上場をめざす、杭州福斯達深冷設備(603173/上海)が1月10日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。4000万株を発行予定で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。

 同社は2000年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。深冷技術の開発および深冷設備の設計、製造、販売を主業務としており、主な製品は空気分離装置、液化天然ガス装置などで、天然ガス、石炭化学工業、石油化学工業、冶金、原子力発電、航空宇宙、半導体、多結晶シリコンウエハー、新エネルギーバッテリー、工業用ガスなどの分野で広く利用されている。

 中国における主要な空気分離設備メーカーの一つであり、20年の空気分離設備市場シェア(酸素製造容量ベース)は4.99%で業界7位となっている。業界トップクラスの企業はいずれも比較的長い歴史を持つ国有企業、あるいは外資企業の子会社であり、比較的歴史が浅い民営企業である同社は経営規模や資金力、技術的な蓄積、経験といった部分で苦戦を強いられている。その中で、民営企業ならではの柔軟性、市場への反応の速さを武器とし、海外事業も積極的に展開することで会社の規模を大きくし、さらなるシェアの拡大を目指す。

 21年12月期の売上高は14億4638万元(前期比34.16%増)、純利益は1億6016万元(同10.65%増)。22年1〜9月期の売上高は12億7154万元(前年同期比42.33%増)、純利益は1億1194万元(同34.47%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ