<相場の読み筋>1月11日

2023/1/11 7:45

 10日の米国株式は、NYダウが前日比186.45ドル高の3万3704.10ドルと反発、ナスダック総合指数は同106.980ポイント高の1万742.630ポイントと3日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億8833万株、ナスダック市場が44億2233万株だった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は10日、スウェーデンの国際会議で講演を行ったが、金利政策への言及がなかった。従前には、講演内容を警戒する向きもあり、様子見姿勢が強まっていただけに、買い安心感が広がった。ただ、12日に米12月CPI(消費者物価指数)の発表を控えていることから、上値は限られた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ネットフリックスやイーベイ、アマゾン・ドットコムなどが買われた。

 11日の東京株式は、もみ合いか。現地10日の米国株式が上昇した動きを受け、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、米12月CPIの発表が控えていることや、米利上げ長期化観測がくすぶっていることから上値は限定的か。為替相場は、ドル・円が1ドル=132円台の前半(10日は132円22-23銭)、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の後半(同141円89-93銭)と小動き。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、ソニーG<6758.T>、オリンパス<7733.T>などが、10日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は10日の大阪取引所清算値比95円高の2万6255円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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