【上海IPO】民用フェーズドアレイレーダーの広東納叡雷達科技、初値は公開価格を19%上回る55.55元

サーチナ

中国株

2023/3/2 9:31

 民間用フェーズドアレイレーダーを生産する広東納叡雷達科技(688522/上海)が3月1日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格46.68元に対し、初値は19.00%高い55.55元だった。終値は同29.39%高の60.40元だった。

 同社は2014年設立。全偏波アクティブフェーズドアレイレーダーシステムのソリューションプラン提供を主業務としており、Xバンド2偏波アクティブフェーズドアレイレーダーおよび関連のハードウェア、ソフトウェア製品を生産する。製品は主に気象探査分野で応用されており、他に水利、民間航空、海洋モニタリング、森林防火、公共セキュリティなどの分野にも利用が広がりつつある。18〜21年の中国市場において、Xバンド2偏波アクティブフェーズドアレイレーダーの年間合計受注量が業界第1位である。

 22年12月期の売上高は2億1000万元(前期比14.74%増)、純利益は1億543万元(同9.13%増)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が3415万〜4194万元(前年同期比26〜55%増)、会社株主に帰属する純利益が794万〜1125万元(同10〜56%増)。

 新規上場に伴い調達予定の9億6800万元(約191億円)は、約59%の5億7188万元を全偏波アクティブフェーズドアレイレーダーの産業化プロジェクトに、約29%の2億7611万元をレーダー研究開発・イノベーションセンタープロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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