<相場の読み筋>3月8日

2023/3/8 7:45

 7日の米国株式は、NYダウが前日比574.98ドル安の3万2856.46ドルと5日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同145.404ポイント安の1万1530.333ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億8525万株、ナスダック市場が51億1073万株だった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が上院での議会証言で、政策金利の上限が「従来の想定よりも高くなる可能性がある」との見方を示した。金融引き締め策の長期化を警戒した売りが優勢で、ほぼ全面安商状となった。NYダウ採用銘柄では、メルクを除く29銘柄が下落し、値下がり率の上位にはウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやキャタピラー、ゴールドマン・サックスなどが入っている。

 8日の東京株式は反落後、もみ合いか。日経平均株価は3日続伸していた反動や、現地7日の欧米株式が下落した動きから、売り優勢スタートが見込まれる。直近3日間で800円強の値上がりとなっていたこともあり、落ち着きどころを探る展開が想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=137円台の前半(7日は135円74-76銭)、ユーロ・円が1ユーロ=144円台の半ば(同145円04-08銭)と円安方向に振れており、輸出関連銘柄が下支え役となる場面もありそう。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、三住トラスト<8309.T>、ソフバンG<9984.T>などが、7日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比115円安の2万8205円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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