<相場の読み筋>3月14日

2023/3/14 7:45

 13日の米国株式は、NYダウが前週末比90.50ドル安の3万1819.14ドルと5日続落、ナスダック総合指数は同49.955ポイント高の1万1188.843ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が14億1900万株、ナスダック市場が58億6293万株だった。10日のシリコンバレー銀行(SVB)の経営破たんに続き、12日にはシグネチャー銀行も破たんした。米政府は、預金の全額保護を決めたが、先行き不透明感から金融株を中心に下落した。リスク回避姿勢が強まり、安全資産とされる国債が買われ、米10年物国債の利回りは3.5%台に低下(価格は上昇)。相対的な割高感が後退したハイテク株には堅調な銘柄もみられ、マイクロソフトやアマゾン・ドットコム、アップルなどがしっかりだった。

 14日の東京株式は、落ち着きどころを探る展開か。前日の弱い動きが継続し、売り優勢スタートとなりそう。米金融システムの動揺が収まらないなか、現地14日には米2月CPI(消費者物価指数)の発表を控えることもあり、積極的な売買は限られるとみられ、様子見姿勢が強まる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=133円台の前半(13日は134円49-52銭)、ユーロ・円が1ユーロ=142円台の後半(同144円26-30銭)と円高方向に振れている。13日のADR(米国預託証券)は円換算値で、三菱UFJ<8306.T>、三住トラスト<8309.T>、三井住友<8316.T>などが、13日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、13日の大阪取引所清算値比490円安の2万7160円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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