<相場の読み筋>3月23日

2023/3/23 7:45

 22日の米国株式は、3日ぶりに反落した。NYダウが前日比530.49ドル安の3万2030.11ドル、ナスダック総合指数が同190.153ポイント安の1万1669.956ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億889万株、ナスダック市場が49億6646万株だった。22日まで開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利を0.25%引き上げ、年4.75-5.0%とした。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は会見で、会合の参加者は年内の利下げは想定していないと説明。金融不安が台頭するなか、利上げ方針を堅持したことから、景気の悪化警戒が強まる格好となった。また、イエレン財務長官は議会証言における「全面的な」預金保証は検討していないとする発言も嫌気された。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ネットフリックスやアドビ、テスラなどが下落した。

 23日の東京株式は反落後、もみ合いか。日経平均株価は、きのう22日に大幅反発した反動や、現地22日の米国株式が下落したことから、売り優勢スタートとなろう。手がかり材料に欠けるなか、消去法的に値動きの軽い中小型株への物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=131円台の半ば(22日は132円59-61銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=142円台の半ば(同142円74-78銭)と小動き。対ドルで円高となっていることから、輸出関連銘柄には重しとなる場面も想定される。22日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニーG<6758.T>、三菱UFJ<8306.T>、三住トラスト<8309.T>などが、22日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、22日の大阪取引所清算値比250円安の2万6980円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ