<相場の読み筋>3月27日
2023/3/27 7:45

前週末24日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比132.28ドル高の3万2237.53ドル、ナスダック総合指数が同36.562ポイント高の1万1823.960ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億7980万株、ナスダック市場が42億7442万株だった。欧州での信用不安の拡大や景気悪化への警戒感から売り先行でスタートし、NYダウは一時300ドルを超える下げをみせる場面もあった。米セントルイス連銀のブラード総裁は同日、今後数カ月で金融ストレスが緩和するとの想定で、自身の政策金利の上限を5.625%に引き上げたことを明らかにした。同総裁の発言を受け、先行きへの過度な警戒感が後退。買い戻す動きから上昇に転じて取引を終えた。NYダウ採用銘柄では、アムジェンやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、コカ・コーラなどが値上がり率の上位に入っている。
27日の東京株式は、もみ合いとなりそう。前週末24日の日経平均株価は、下げ渋る動きながら小幅続落して取引を終えている。現地24日の米国株式は続伸したが、手掛かり材料に欠ける中、金融システム不安もくすぶることから、様子見姿勢が強まりそう。一方、3月決算銘柄は29日が配当権利の最終売買日となることから、下値には権利取りの動きもみられそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=130円台の半ば(前週末24日は130円25-27銭)と小動きだが、ユーロ・円が1ユーロ=140円台の後半(同141円03-07銭)と円高方向にある。前週末24日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、HOYA<7741.T>、東エレク<8035.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、同24日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同24日の大阪取引所清算値比65円安の2万7115円だった。
(写真:123RF)
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