中国大冶有色金属鉱業、22年12月期通期は生産停止などの影響で赤字転落へ

サーチナ

中国株

2023/3/27 9:33

 中国の非鉄金属企業、中国大冶有色金属鉱業(00661/香港)が3月23日、2022年12月期通期の業績予行を発表し、純損益が赤字に転落する見通しを示した。

 業績予測によれば、22年12月期の売上高は336億5851万人民元で、前期の356億7765万元から5.66%減少した。また、純損益は641万元の赤字となり、前期の3億3657万元の黒字から赤字に転落した。

 赤字転落の要因について同社は、主に当局による環境保護に関する監督の影響であると説明。湖北省陽新県にある豊山銅鉱が一時生産停止、是正命令処分を受けたほか、新疆ウイグル自治区の銅鉱などで低負荷生産状態となり銅の産出量が減少したことで、収益性が悪化したとしている。

 同社は湖北省を拠点として銅を中心とする非鉄金属鉱産資源の探査と開発に従事しており、湖北省と新疆ウイグル自治区に5か所の銅採掘場を持つ。中国5大同原料生産拠点の1つとされ、陰極銅の生産量、売上高いずれも中国上位の規模を誇る。

 21年12月期の売上高は356億7765万元(前期比21.40%増)、純利益は3億3657万元(同11.58%増)。22年1〜6月期の売上高は179億5419万元(前年同期比6.71%増)、純利益は2608万元(同80.58%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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