【深センIPO】低圧断路器部品の蘇州未来電器、初値は公開価格を0.07%上回る30.01元

サーチナ

中国株

2023/3/30 9:31

 低圧断路器部品メーカーの蘇州未来電器(301386/深セン)が3月29日、深セン証券取引所の創業板に新規公開した。公開価格29.99元に対し、初値は0.07%高い30.01元だった。取引開始後に反落して終値は同5.63%安の28.30元だった。

 同社は2001年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。低圧断路器付属部品の研究開発、生産、販売を主業務としている。付属部品から低圧断路器のモニタリング制御、安全保護機能まで事業の開拓を進めており、低圧断路器制御のリモート化、集中化、自動化に取り組む。主な製品は気中遮断器(ACB)、配線用遮断器(MCCB)の付属部品などで、スマート電力網、スマートビル、通信基地局、軌道交通、防犯セキュリティ、分散式太陽光発電、消防などの分野で広く利用されている。20年におけるACBの電動操作機構部品の中国市場シェアは13.71%、シャントトリップは13.71%、引き外し電磁石が5.54%。MCCB付属部品の中国市場シェアは61.57%となっている。

 22年12月期の売上高は4億7779万元(前期比4.12%増)、純利益は8053万元(同2.28%減)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が1億〜1億2000万元(前年同期比6.13〜27.35%増)、純利益が1400万〜1600万元(同0.75〜15.14%増)。

 新規上場に伴い調達予定の5億3268万元(約102億円)は、約78%の4億1700万元を低圧断路器アタッチメント生産ライン新規建設プロジェクトに、約15%の8043万元を技術研究センター新規建設プロジェクトに、約7%の3525万元を情報化システム構築プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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