【北京IPO】ディーゼル車用フィルターの広西華原過濾系統が17日に公募開始、2000万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/4/17 9:14

 北京証券取引所への上場を目指す、広西華原過濾系統(838837/北京)が4月17日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2000万株を発行予定で、公募価格は3.93元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2001年設立で、12年に株式会社化した。自動車用、非道路移動機器用フィルターや、工業用ろ過設備の研究開発、製造、販売を主業務としている。主要製品はオイルフィルター、ディーゼルフィルター、空気フィルターで、このほかガスフィルター、油圧フィルターなど計3000余りの品種を手掛け、商用車、建設機械、農業機械、エアコンプレッサー、ガスタービンなどの設備に利用されている。

 22年12月期における売上構成は、ディーゼルフィルターが約40%、オイルフィルターが約24%、エアフィルターが約32%。地域別では、中国国内が約95%、国外向けが約5%となっている。20〜22年の中国商用車市場における同社のオイルフィルター、ディーゼルフィルター、空気フィルターの合計シェアは2.2%程度となっている。

 中国国内の大手ディーゼルエンジンメーカーを複数顧客に持ち、各種エンジンや完成車に対応した製品を供給できること、高い技術開発力を持ち、30件の国家規格、業界規格の制定に携わってきたこと、高い品質などを強みとする一方で、海外の大手メーカーに比べると技術面でなおも劣ること、ハイエンド人材が不足していることなどが課題だ。また、化石燃料エネルギーから新エネルギーへの利用へと世の中がシフトしていく中で、新たな利用分野の開拓、新製品の開発を進める必要にも迫られている。

 22年12月期の売上高は5億457万元(前期比1.89%減)、純利益は3794万元(同11.22%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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