<相場の読み筋>5月22日

2023/5/22 7:45

 前週末19日の米国株式は、3日ぶりに反落した。NYダウが前日比109.28ドル安の3万3426.63ドル、ナスダック総合指数が同30.941ポイント安の1万2657.897ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億5907万株、ナスダック市場が38億5707万株だった。米国の債務上限問題を巡り、政府と野党・共和党との協議が中断されたことで、前日までの楽観的な見方が後退。また、CNNニュースは、イエレン米財務長官が銀行経営者に対し、より多くの銀行合併が必要になる可能性もあると指摘したと報じ、地銀株の重しとなった。NYダウ採用銘柄では、ナイキやウォルト・ディズニー、ホーム・デポなどが、値下がり率の上位に入っている。

 22日の東京株式は、上値の重い展開か。前週末19日の日経平均株価は、7日続急伸したものの、現地19日の米国株式が下落した動きを受け、利益を確定する売りが先行しそうだ。連騰が続くなか、日経平均株価は25日移動平均線とのかい離率が18日の5.7%から6.1%に上昇。短期的な過熱感を警戒し、様子見ムードが広がる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=137円台の後半(前週末19日は138円11-13銭)と、やや円高方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=149円台の前半(同148円83-87銭)と、やや円安方向に振れるなど、まちまち。前週末19日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、楽天グループ<4755.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、同19日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同19日の大阪取引所清算値比45円安の3万855円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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