日経平均は116円安、一時上げ転換も利益確定売りに再度軟化

 30日午前10時時点の日経平均株価は前日比116円87銭安の3万1116円67銭。29日の米国市場は休場で手掛かり材料に乏しいなか、きのう日経平均が約33年ぶりの高値水準に浮上したことで、朝方はいったん売りが先行した。ただ、海外投資家中心に先高観は根強く、すかさず上げに転じ、3万1361円09銭(前日比127円55銭高)まで上昇する場面もあった。一巡後は利益確定売りに再度軟化し、一時3万1085円51銭(同148円03銭安)まで値を下げた。その後の戻りは限定され、上値の重い動きとなっている。

 業種別では、東急<9005.T>、小田急<9007.T>、京王<9008.T>などの陸運株が軟調。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>、洋缶HD<5901.T>などの金属製品株や、住友ゴム<5110.T>、TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も安い。MS&AD<8725.T>、SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も値を下げ、マルハニチロ<1333.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産・農林株もさえない。

 半面、神戸鋼<5406.T>、合同鉄<5410.T>、東鉄鋼<5445.T>などの鉄鋼株が堅調。HOYA<7741.T>、シチズン時計<7762.T>、セイコーG<8050.T>などの精密株も引き締まっている。

 個別では、タマホーム<1419.T>、住江織<3501.T>、ファーストコーポ<1430.T>などが値下がり率上位。半面、ACCESS<4813.T>がストップ高カイ気配となり、A&DHD<7745.T>、日総工産<6569.T>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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