<相場の読み筋>8月30日

2023/8/30 7:45

 29日の米国株式は、3日続伸した。NYダウが前日比292.69ドル高の3万4852.67ドル、ナスダック総合指数が同238.626ポイント高の1万3943.757ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億4493万株、ナスダック市場が45億1499万株だった。米7月JOLTS(雇用動態調査)で、求人件数が882万7000件となり市場予想平均の950万件に届かなかった。また、米8月消費者信頼感指数が106.1と、市場予想平均の116.0を下回った。低調な経済指標を受け追加利上げ観測が後退し、米10年物国債の利回りが4.1%台に低下(価格は上昇)、株式の相対的な割高感が薄れた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやエヌビディア、アドバンスド・マイクロ・デバイシズなどが買われた。

 30日の東京株式は続伸後、堅調な展開か。日経平均株価は、現地29日の欧米株式が上昇した流れを受け、買い優勢スタートとなろう。ただ、25日移動平均線(29日時点で3万2276円)に接近したことで、同線から上の水準では戻り待ちの売りが控えているとみられ、上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=145円台の後半(29日は146円45-47銭)、ユーロ・円が1ユーロ=158円台の半ば(同158円46-50銭)と小動き。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、クボタ<6326.T>、アドバンテス<6857.T>、キーエンス<6861.T>などが、29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比210円高の3万2420円だった。

(写真:123RF)

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