<米国株情報>フォード、S&Pが投資適格級に引き上げ

株式

2023/11/2 10:16

 信用格付け大手S&Pグローバル・レーティングスは10月30日、自動車大手フォード・モーター<F>の債務履行能力を示す長期発行体格付けを「BB+」から「BBB-」の投資適格級に引き上げたことを明らかにした。S&Pは20年にフォードの格付けを投資不適格のジャンク級に引き下げていた。

 9月にはフィッチ・レーティングスがフォードを投資適格級に引き上げ済み。フィッチに続くS&Pの引き上げにより、フォードの発行済み社債(724億ドル)のうち、大半の約670億ドル相当が投資適格級となったもよう。フォードがジャンク級のハイイールド(高利回り)債市場から除外されるとの思惑で、10月31日の取引では、ハイイールド債市場から一気に数十億ドルの資金が流出した。

 S&Pはフォードの格上げの理由について、商用車部門が好調で、コスト削減が段階的に進み、EBITDA(利払い・税・償却前営業利益)利益率が8%の目標を超える見通しを挙げている。また、9月末時点の現金と現金同等の資産額約290億ドルを含む、流動性が約510億ドルであることも市場競争力を維持しやすくするとしている。

 なお、ムーディーズ・インベスターズ・サービスはジャンク級に据え置いている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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