<相場の読み筋>12月11日

2023/12/11 7:45

 前週末8日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比130.49ドル高の3万6247.87ドル、ナスダック総合指数が同63.979ポイント高の1万4403.973ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億8307万株、ナスダック市場が55億2374万株だった。米11月雇用統計で、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比19万9000人増となり、市場予想平均の同18万3000人増を上回った。失業率は前月の3.9%から3.7%に低下。堅調な雇用情勢を受け、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ継続懸念で売りが先行したが、大幅な景気減速が回避されるとの見方が強まり、上昇に転じて取引を終えた。NYダウ採用銘柄では、ボーイングやゴールドマン・サックス、シェブロンなどが値上がり率の上位に入っている。

 11日の東京株式は反発後、堅調な展開か。日経平均株価は前週末8日にかけて大幅に続落。2日間で1100円を超える下げとなっていたことや、現地8日の米国株式が上昇していることもあり、買い先行スタートとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の後半(前週末8日は144円08-10銭)、ユーロ・円が1ユーロ=156円台の前半(同155円31-35銭)と円安に振れている。ただ、米国市場では一時141円台の後半まで円高が進む場面がみられるなど、荒い値動きとなっているだけに、為替動向に対して神経質な展開が続きそうだ。前週末8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日本製鉄<5401.T>、三菱商事<8058.T>、みずほ<8411.T>などが、同8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同8日の大阪取引所清算値比320円高の3万2520円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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