日経平均は910円程度安、売り先行後も弱含みの展開=11日前場

 11日午前10時7分すぎの日経平均株価は、前週末比910円程度安い3万8778円前後で推移する。現地8日の米国株式市場で、半導体関連株が下落し、NYダウ・ナスダック総合指数が3日ぶりに反落。シカゴ日経平均先物の円建て清算値が、前週末8日の大阪取引所清算値比725円安の3万8785円で同清算値にサヤ寄せする動きが先行した。その後も弱含みの展開で、午前9時56分には、同978円93銭安の3万8710円01銭を付けている。取引時間中に3万8000円台となるのは、2月29日以来、7営業日ぶり。また、外国為替市場で、ドル・円相場が円高方向に振れていることも重しとなっているようだ。

 業種別では、33業種のうち32業種が下落、1業種が上昇している。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株が下落。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株も安い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も軟調。三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も弱い。一方、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株がしっかり。

 個別では、シーイーシー<9692.T>、フリービット<3843.T>、ベステラ<1433.T>、チェンジHD<3962.T>、三井ES<7003.T>などが下落。半面、ソースネクス<4344.T>、インフォコム<4348.T>、丹青社<9743.T>、エイチーム<3662.T>、ホクト<1379.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時7分時点で、1ドル=146円台の半ば(前週末8日は147円87-89銭)、1ユーロ=160円台の半ば(同161円68-71銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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