日経平均は263円高と続伸、終値ベースで2週間ぶりに4万円回復=19日後場

 19日後場の日経平均株価は、前日比263円16銭高の4万3円60銭と続伸。TOPIX(東証株価指数)が同28.98ポイント高の2750.97ポイントと4日続伸し、両指数ともに高値引けで取引を終了した。朝方は売り優勢でスタートし、日経平均株価は前場に、一時330円を超える下げを見せる場面もあった。後場に入り、日本銀行が金融政策決定会合の結果を発表。マイナス金利政策を解除し、ETF(上場投資信託)およびJ-REITの新規買い入れを終了することなどを決定した。長期国債の買い入れは、これまでと同程度の規模とすることが維持されたことで、緩和的な政策の継続が意識されたようだ。為替市場で1ドル=150円20銭台まで円安方向に振れたことも支えとなったようだ。

 プライム市場の出来高は19億3254万株。売買代金は5兆2007億円。騰落銘柄数は値上がりが1250銘柄と7割を超え、値下がりは366銘柄。変わらずは40銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち30業種が上昇、3業種が下落した。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も高い。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も堅調。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株もしっかり。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が下落した。

 個別では、プロレドP<7034.T>、ギフトHD<9279.T>、リズム<7769.T>、住友不<8830.T>、太平洋工<7250.T>などが上昇。半面、神戸物産<3038.T>、DMG森精機<6141.T>、Wスコープ<6619.T>、サムコ<6387.T>、広済堂HD<7868.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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