AMGの十河CEOにインタビュー=インフルエンサーマーケティング、法人向けEC支援が高成長 「3割成長続けていける」
AnyMind Group(=AMG、5027)は、決算発表をきっかけに株式市場での評価が高まっている。このほど発表した今12月期第1四半期(1~3月)業績は、連結売上高が105億1500万円(前年同期比60.2%増)、営業利益は3億5600万円(前年同期は6000万円の赤字)となった。マーケティングやEC(電子商取引)、広告収益化の支援ツールなどを手掛ける。インフルエンサーマーケティング、法人向けEC支援、クリエーター支援など全事業が好調。十河宏輔代表取締役CEO(最高経営責任者)=写真=に足元の状況と今後の展望を聞いた。
――第1四半期業績は計画を上回り、好調な推移となった。要因は。
「パートナーグローバルでクリエーターグロース『AnyCreator』が好調に推移した。マーケティングもインフルエンサーマーケティング『AnyTag』が東アジアで伸びている。韓国向けのクロスボーダー案件が拡大。為替市場の円安進行による増加分も寄与している。前年第4四半期(昨年10~12月)からM&A(企業の合併・買収)したインドネシアのDDIも収益貢献し始めている。もともと、第1四半期はローシーズンで、通期計画におけるウエートは高くないが、前年同期の赤字から今期は黒字に浮上。上ブレ傾向の、良好な出足となった」
――各部門とも好調だが、特にクリエーター支援が著しい伸びとなっている。
「パートナーグロースのクリエーター向け成長支援の売上総利益は第1四半期、前年同期比3.3倍となった。インフルエンサーマーケティングは市場が急成長しており、大手企業もクリエーターを活用したマーケティング手法を強化している。クリエーター向け成長支援は日本、東南アジアだけでなく、グローバルで活躍するクリエーターの獲得に尽力しており、多様なコンテンツの支援を行っている。足元、『AnyCreator』の好調は、このグローバルの新規クリエーター獲得による利益成長が背景にある」
――中期的な見通しを教えてほしい。
「マーケティング、パートナーグロース、EC支援など、さまざまなビジネスを展開しているが、各事業間でシナジー(相乗効果)がある。既に15カ国に展開しているアジア市場でテクノロジーとオペレーションを両立できる、独自のポジショニングを築いており、巨大な成長機会を有している。東南アジアは人口が増加している地域で、マーケットも成長。ここで勝ち切りたい。現在はシェア獲得を優先させているが、市場成長以上の伸びを見込んでおり、業績は今後も30%成長と、利益率の改善を続けていけると考えている」
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