<米国株情報>テスラは急伸、4-6月の販売台数は減少も市場予想上回る

株式

2024/7/3 10:31

 EV(電気自動車)大手テスラ<TSLA>は2日、前日比10.22%高の231.30ドルと6連騰し、ほぼ高値で引けた。230ドル台を回復するのは1月以来約半年ぶり。この日に発表した4-6月の世界新車販売台数(速報値)が前年同期比4.8%減の44万3956台と減少したものの、前四半期(1-3月)の38万6810台や、市場予想の44万台弱を上回り、買い戻しを誘った。

 一方、生産台数は前年同期比14.4%減の41万831台と急減し、前四半期の43万3371台を下回った。生産台数が販売台数を下回ったのは23年7-9月以来。同社は生産の約4割を中国に依存しており、競争激化などを背景にした中国市場における需要の低迷が響いているようだ。中国自動車工業協会(CPCA)によると、6月の中国販売台数は前年同月比24%減と苦戦している。また、3月にドイツのギガファクトリーが放火とみられる火災で操業を一時停止した影響も残ったようだ。

 市場では、想定以上となった販売台数を受けて好転を期待した買いが優勢となった。ただ、世界的なEV需要の落ち着きから目先は販売台数の低迷が予想され、販売促進のための追加値下げなどで利益率も低下するとの見方もあり、一部では投資判断を「売り推奨」に引き下げている。

<関連銘柄>

 NFNYダウ<1545.T>、NFNASQ<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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