NZドル週間場況=米豪の経済イベント動向などに注意

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2019/12/2 16:45

NZドル高・円安 70.31円(+0.67円)

 11月25-29日のNZドル・円は上昇した。週初11月25日は、中国メディアが「米中貿易協議の合意が近い」と報じたほか、米国が中国に求めていた知的財産権の保護強化を中国政府が正式に決めたことからリスクオンムードとなり、NZドル買い・円売り優勢。26日、NZ7-9月期小売売上高が市場予想を大きく上回り、NZドルは上伸。27日は米7-9月期GDP(国内総生産)改定値が速報値から上方修正されたことを背景にNZドル買い・円売りが進んだ。28日、前日の米国による香港人権・民主主義法成立で米中関係悪化への懸念が強まり、リスク回避の円買い優勢となった。29日はNZ10月建築許可件数が前月を下回ったものの、前月実績値が上方修正され、NZドル・円をサポートした。

 債券市場では、長期債利回りが低下した。NZ7-9月期小売売上高など強い経済指標も確認できたが、20年末までのNZ利下げを織り込む見方が出たこともあり、NZ金利は低下した。NZドル建て10年債利回りは前週末の1.34%から1.29%に低下して越週した。

 12月2-6日のNZドル・円は底堅い展開か。今週のNZは主要な経済指標がなく、豪州や米国の動向の影響を受けやすくなる点に注意したい。海外の経済イベントでは、RBA(豪準備銀行)理事会、豪7-9月期GDP、豪10月貿易収支、豪10月小売売上高、11月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数、米11月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計、米11月ISM非製造業景況指数、米11月雇用統計などに注目したい。

提供:モーニングスター社

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