南ア・ランド週間場況=ランド・円、上値の重い展開か

経済

為替

2019/12/2 16:46

ランド高・円安 7.47円(+0.09円)

 11月25-29日のランド・円は上昇した。前週末に格付け会社のS&Pグローバルが南アフリカの信用格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたことが引き続き嫌気され、週前半はランド売りが優勢となった。IMF(国際通貨基金)から南アは迅速な経済改革が必要との警告を受けたことも重し。ただ、米中貿易協議の進展期待などを背景に週半ば以降は買戻しが加速した。週末は月末要因などもあり、ランド買い・円売りが強まった。

 債券市場で、長期債利回りは上昇した。S&Pグローバルによる格付け見通しの引き下げを嫌気した債券売りが優勢となったが、その後は手掛かり材料難で売り買いが交錯し、方向感の乏しい展開となった。南アランド建て15年債利回りは前週末の9.81%から9.87%に上昇して越週した。

 12月2-6日のランド・円は、上値の重い展開とみる。週内は3日発表予定の南ア7-9月期GDP(国内総生産)が注目となる。格付け会社による格付け見通しの引き下げが相次ぐなか、弱い経済指標が目立つようだとランド・円の上値を抑えそうだ。このほかの週内の主な南ア経済指標は、7-9月期経常収支、11月企業景況感指数など。

<関連銘柄>

南ア40連動<1323.T>、iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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