<相場の読み筋>3月13日
2020/3/13 7:28
12日の米国株式は、大幅に続落した。NYダウが前日比2352.60ドル安の2万1200.62ドル、ナスダック総合指数が同750.249ポイント安の7201.802ポイントで取引を終了。NYダウは9日の下落幅(2013.76ドル)を超え、過去最大の下げとなった。出来高概算は、ニューヨーク市場が21億5875万株、ナスダック市場が50億3720万株だった。トランプ米大統領は11日の演説で、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、英国を除く欧州から米国への渡航を30日間、停止すると表明した。欧州との間で、経済に混乱をきたすとの警戒感が台頭。取引開始直後に、S&P500指数の下落率が、基準値(7%)を超え、現在の制度となり9日に続き2回目となるサーキットブレーカー(売買の一時停止措置)が発動された。売買再開後も売りの勢いは続き、NYダウは一時2400ドル近い下げをみせる場面もあった。同指数採用の全30銘柄が下落し、値下がり率の上位には、ボーイングやダウ(旧ダウ・デュポン)、ウォルトディズニーなどが入っている。
13日の東京株式は、下値を探る展開となりそう。現地12日のシカゴ日経平均先物の6月限円建て清算値は、12日の大阪取引所終値比1285円安の1万6855円だった。朝方から、株価指数先物を中心に売り優勢の展開となり、同清算値にサヤ寄せする動きとなろう。欧米株の急落で、様子見姿勢が強まりそうで、買い注文が少ないなか、仕掛け的な売りで下げ幅を拡大する場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=104円台の後半(12日終値は103円66-68銭)、ユーロ・円が1ユーロ=117円前後(同117円25-29銭)と落ち着きをみせている。ただ、きのう12日には為替動向に振らされる場面もみられたことから、注意したい。12日のADR(米国預託証券)は円換算値で、TDK<6762.T>、ファナック<6954.T>、村田製<6981.T>などを中心に、12日の東京終値に比べ全面安だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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