<相場の読み筋>3月17日

2020/3/17 7:34

 16日の米国株式は、大幅反落した。NYダウが前週末比2997.10ドル安の2万0188.52ドル、ナスダック総合指数が同970.283ポイント安の6904.592ポイントで取引を終了。NYダウは、12日の下落幅(2352.60ドル)を超え、過去最大の下げ幅となった。出来高概算は、ニューヨーク市場が18億8606万株、ナスダック市場が45億3405万株。取引開始直後には、S&P500指数が基準値(7%)を超える下落となり、現在の制度となり3回目となるサーキットブレーカー(売買の一時停止措置)が発動された。トランプ米大統領は16日の記者会見で、米国の景気について、リセッション(景気後退)に向かっている可能性があると発言。NYダウは一時3060ドルを超える最大の下げ幅をみせる場面もあった。同指数採用の全30銘柄が下落し、ボーイングやトラベラーズ、ホーム・デポなどが値下がり率の上位に入っている。

 17日の東京株式は続落後も、下値模索の展開か。足元で弱い動きが継続するなか、現地16日の欧米株式が大幅に下落した動きを受け、売り先行のスタートとなろう。先行き不透明感が強いなか、手控えムードが続くとみられ、軟調な動きとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の後半(16日終値は106円59-61銭)、ユーロ・円が1ユーロ=118円台の前半(同119円13-17銭)と円高方向に振れている。為替相場の変動も大きいことから、神経質な展開を強いられそうだ。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、日電産<6594.T>、三菱UFJ<8306.T>などを中心に、16日の東京終値に比べ全面安。16日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所終値比620円安の1万6220円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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