日経平均は42円安と5日ぶり反落、売買代金は約1カ月ぶりに2兆円を割り込む=21日後場
21日の日経平均株価は、前日比42円84銭安の2万552円31銭と5日ぶりに反落して取引を終了した。朝方は、きのう20日の堅調な地合いに加え、現地20日の欧米株高もあり、買いが先行した。ただ、買い一巡後は、時間外取引での米株価指数先物が下落していることや、戻り待ちの売りに押され、下げに転じた。午後1時8分には、同91円28銭安の2万503円87銭ときょうの安値を付けた後、小幅高に転じる場面もみられたが、引けにかけ売りが優勢だった。為替市場では、ドル・円が1ドル=107円70銭台(20日終値は107円65-66銭)で、小動きだった。東証1部の出来高は11億4829万株、売買代金は1兆9230億円。売買代金は、4月23日(1兆8927億円)以来、約1カ月ぶりに2兆円を割り込んだ。騰落銘柄数は値上がり1005銘柄、値下がり1058銘柄、変わらず108銘柄だった。
市場では「日経平均株価は、きのう75日移動平均線を上回ったことで、一服感が出たようだ。積極的に上値を追う材料に乏しいこともあり、2万500円前後での値固めの動きが続きそうだ」(中堅証券)との見方があった。
業種別では、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、ブリヂス<5108.T>、オカモト<5122.T>などのゴム製品株が下落。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、清水建設<1803.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株も安い。NTTドコモ<9437.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も軟調。中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も下げた。東証業種別指数は、17業種が下落、16業種が上昇した。
個別では、船井総研HD<9757.T>、丸大食<2288.T>、双信電機<6938.T>、アトラエ<6194.T>、宮越HD<6620.T>などが下落。半面、レナウン<3606.T>(整理)、アイロムG<2372.T>、太平洋セメ<5233.T>、KIスター不<3465.T>、日信号<6741.T>などが上昇した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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