<中原圭介の相場観>今後の日経平均株価の趨勢は?

コラム

2021/4/8 7:39

 日銀が3月19日の会合において、ETF(上場投資信託)の購入対象をTOPIX(東証株価指数)連動型に一本化した(日経平均株価型を除外)。その結果、直後の1週間あまりは日経平均の下落幅がTOPIXより大きく、前者を後者で割って求める「NT倍率」は縮小の方向へ向かった。しかし、その後は巻き戻しの動きがあり、日経平均の反発幅の方が大きく、NT倍率は拡大傾向にフレている。

ダブルトップを形成

 そうはいっても、テクニカルに日経平均とTOPIXを比較した時、日経平均の方が先行きは明るくない。というのも日経平均は、2月16日の高値3万467円と3月18日の高値3万216円をダブルトップとしたチャートを形成してしまった。上昇トレンドはいったん終了したという見方ができる。

 その一方で、TOPIXは上昇トレンドを維持している。1900ポイントを大きく割らなければ安心して見ていられるので、4月1日以降に日銀のTOPIX型ETFの買いがどの程度入るのかに注目したいところだ。日銀の買い基準が明らかになるには少し時間を要するが、前場に1%下げたら後場に何百億円買い、1.5%下げたら何百億円買いという目安が早晩分かってくるはずだ。

 先週、ドル・円相場が長期の抵抗線をブレイクして110円台まで円安が進んだものの、現時点ではブレイクポイントでこう着状態を続けている。明確に抜けてくれば、年内に115円までの円安は見込めるだろう。米国の長期金利はいったん上げ止まっているが、日本勢の外債投資の需要は根強い。

TOPIXは日銀買い支えに期待

 日経平均が高値を追いづらい展開の中で、日銀のTOPIX買いによる下支え効果が期待できる(高値追いの買いは期待しない方が無難だろう)大型株かつ、海外売上比率の高い銘柄が狙い目だと考える。

 ただし、米国株がここから10%高といった上昇をみせれば、日経平均は2月と3月の高値を目指すこともあり得る。その時は、新高値を取って上値追いをするのか、「三尊天井」を形成するのか、そこが今年の残りの日経平均の趨勢(すうせい)を決めることになりそうだ。

(アセットベストパートナーズ 中原圭介)

関連記事

マーケット情報

株式新聞オリジナルアプリ

株式関連ニュース・銘柄情報に特化した株式新聞のオリジナルアプリで、
いつでも最新の情報をチェックできる便利なアプリです。

  • Google Play
  • App Store
▲ページTOPへ