<中原圭介の相場観>「安川電ショック」をどうみるか

コラム

2021/4/20 12:18

 日経平均株価の上値が重い。足元では3万円に近づくと、売り圧力が強くなる傾向がみられる。米国でNYダウとS&P500が頻繁に高値を更新し、ナスダック指数が再び新高値をうかがう展開とは対照的と言える。

4月相場は低迷続く

 複合的な要因があるのだろうが、「安川電機(6506)ショック」が尾を引いているという指摘は多い。「決算まで持ち越したら、良い内容でも売られる」というパターンを、多くの投資家が認識してしまっているのだ。

 その上、新型コロナウイルスの感染拡大が広がり、大阪府や東京都では緊急事態宣言が発出される見通しにある。当初の景気回復シナリオが大きく後ずれする可能性が高まってきている。予測モデルの専門家の多くが、感染拡大は年末まで収まらないとしている。

 また、日米首位脳会談の声明に中国が猛反発しているため、中国リスクも浮上してきた。日本製品の不買運動につながりはしないかと、懸念する声は少なからずある。

 日経平均のチャートが「ダブルトップ」を形成し、上昇トレンドをいったん終了した形となったことで、新規資金が入る4月にどの程度戻せるのか注目していた。ところが、4月20日時点のデータでは、海外投資家を除いて積極的に買っている主体は見当たらない。

 4月の相場はこのまま低迷して終わるだろう。多くのマーケットコメンテーターが「(日本株の)上昇基調は変わらない」としているが、仮に新高値を取ってくるにしても時間がかかるのではないだろうか。

ゴールデンウイーク明けに転換も

 ただし、日本株はゴールデンウイーク明けに上昇しやすい環境に転換するとみている。「安川電ショック」を冷静にみると、決算発表前に株価は好業績を期待して右肩上がりで上昇していたからだ。その後の株価下落は、マーケットの期待が大き過ぎた反動にすぎないというわけだ。

 投資家の多くがそういった反省から、決算に過度に期待する買いを控えていることを考えれば、3月期決算企業の決算が集中するゴールデンウイーク直後に、相場全体がアク抜けするかもしれない。

 そういったことを見据えながら、新型コロナが追い風になるテレワークや宅配関連のような個別株(昨年10月以降、調整に入っているものが多い)に再び買いを入れるのも投資戦略としては妙味があると考えている。

(アセットベストパートナーズ 中原圭介)

(写真:123RF)

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