<相場の読み筋>6月15日

2021/6/15 7:45

 14日の米国株式は、NYダウが前週末比85.85ドル安の3万4393.75ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同104.720ポイント高の1万4174.143ポイントと3日続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は、4月26日に付けた終値ベースの史上最高値(1万4138.776ポイント)を更新した。出来高概算は、NY市場が8億8145万株、ナスダック市場が44億9817万株だった。15-16日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、NYダウはポジション調整の売りに押された。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、米10年物国債の利回りが1.5%前後と落ち着いた動きをみせていたことから物色され、アップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、テスラ<TSLA>などが上昇し、同指数の上げを支えた。

 15日の東京株式は、しっかりした展開か。日経平均株価は、きのう14日に大幅反発した動きや、現地14日にNYダウが反落したものの、ナスダック総合指数は終値ベースで史上最高値を更新したこともあり、ハイテク関連株を中心に堅調な展開が期待される。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の前半(14日は109円69-70銭)、ユーロ・円が1ユーロ=133円台の前半(同132円91-95銭)と円安方向に振れていることも支えとなりそう。ただ、FOMCを前に、積極的に上値を買う動きは限られるとみられ、値動きが重くなる場面も想定される。14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キリンHD<2503.T>、エーザイ<4523.T>、ソニーG<6758.T>などが、14日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所清算値比95円高の2万9235円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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