<相場の読み筋>1月5日

2022/1/5 7:45

 4日の米国株式は、NYダウが前日比214.59ドル高の3万6799.65ドルと続伸、ナスダック総合指数は同210.080ポイント安の1万5622.719ポイントと反落して取引を終了。NYダウは、連日で終値ベースの史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が9億5030万株、ナスダック市場が56億7652万株だった。米10年物国債の利回りが一時1.68%に上昇(価格は下落)。前日に引き続き、利ザヤの拡大を見込み金融株が買われ、NYダウを押し上げた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、金利の上昇による相対的な割高感が意識され、シスコ・システムズ<CSCO>やマイクロソフト<MSFT>、アップル<AAPL>などが下げ、同指数の重しとなった。

 5日の東京株式は、堅調な展開か。きのう4日の日経平均株価は、心理的なフシ目となる2万9000円台を回復したほか、52週線(2万8866円)、13週線(2万8951円)を上抜き、投資家心理の好転が期待される。ただ、4日に国内で新型コロナの新規感染者数が、昨年10月6日以来、3カ月ぶりに1000人を超えたことから、感染の再拡大が意識され、上値が重くなる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=116円台の前半(4日は115円73-75銭)、ユーロ・円が1ユーロ=131円前後(同130円66-70銭)と円安方向に振れている。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、クボタ<6326.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などが、4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比40円高の2万9270円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ