セルム、昨年公表の中期経営計画を前倒し達成する見通し、上場後初の配当も計画

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2022/2/25 8:45

 人材開発や組織開発事業を手掛けるセルム(7367・JQ)が2月10日に2022年3月期第3四半期累計(昨年4~12月)決算を発表した。

 同社は経営幹部層や幹部候補層に向けた「経営塾」サービスのほか、ミドルマネジメント革新、若手ビジネスパーソン向けのファーストキャリア教育などを展開する。今期の第3四半期累計業績は、ミドルマネジメント革新を中心に各サービスが伸長。連結売上高は48億1200万円(前年同期比47.0%増)となり、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は8億6900万円(同2倍)に拡大した。

 通期の業績予想は売上高63億8200万円(前期比38.6%増)、EBITDA9億3200億円(同70.5%増)の計画を据え置いたが、下期にはコロナ禍で前年度に見送られた企業の階層別研修やミドルマネジメント研修を取り込む施策に出ており、アフターコロナを見据えた顧客企業の戦略投資ニーズを商機につなげる構えだ。

 また、セルムは昨年5月に24年3月期にEBITDA9億2000万円を目指す中期経営計画を策定しているが、初年度の今期に数値目標を達成する見通しとなり、今年度通年決算時に、中期経営計画の修正案の発表を予定している。さらには、今期の配当予想を見直しており、期末一括配当18円を見通した。上場後初となる配当を実施する計画とした。今後も持続的な株主還元施策に取り組む方針としている。

(写真:123RF)

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