<相場の読み筋>3月17日

2022/3/17 7:45

 16日の米国株式は、NYダウが前日比518.76ドル高の3万4063.10ドルと3日続伸、ナスダック総合指数が同487.932ポイント高の1万3436.553ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が13億5039万株、ナスダック市場が61億3686万株だった。注目されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利を0.25%引き上げることを決定。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長はFOMC後の記者会見で、米経済は利上げに対応できる状況にあるとの認識を示した。また、ウクライナのゼレンスキー大統領が、ロシアとの停戦協議で「交渉に現実味が出てきた」と発言したことも支えとなった。NYダウ採用銘柄では、ボーイング<BA>やナイキ<NKE>、セールスフォース・ドットコム<CRM>などが、値上がり率の上位に入っている。

 17日の東京株式は続伸後、もみ合いとなりそう。日経平均株価は、きのう16日の堅調な値動きや、現地16日の欧米株式が上昇した展開を受け、買い優勢スタートとなろう。心理的なフシ目の2万6000円超えも見込まれ、投資家心理の好転が期待される。ただ、25日移動平均線(16日時点で2万6338円)近辺では、戻り待ちの売りが控えているとみられ、上値が重くなることもありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=118円台の後半(16日は118円37-38銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の後半(同129円72-76銭)と円安方向に振れている。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>、東エレク<8035.T>などが、16日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比525円高の2万6125円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ