<相場の読み筋>5月2日

2022/5/2 7:45

 前週末4月29日の米国株式は、NYダウが前日比939.18ドル安の3万2977.21ドルと3日ぶりに大幅反落、ナスダック総合指数が同536.888ポイント安の1万2334.640ポイントと急反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が13億7597万株、ナスダック市場が45億3090万株だった。アマゾン・ドットコムが28日の通常取引終了後に22年1-3月期の決算を発表。保有株の評価損が影響し、最終損益が7年ぶりの赤字に転落した。アマゾンの決算が嫌気されたほか、5月3-4日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、利上げへの警戒感も意識され、売り優勢の展開となった。NYダウは一時、1000ドルを超える下げをみせる場面もみられた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドットコムをはじめ、インテルやエヌビディアなどが下落し、同指数の重しとなった。

 5月2日の東京株式は反落後、もみ合いとなりそう。日経平均株価は、4月28日に大幅反発した反動や、現地29日の米国株式が大幅反落したことから、売り優勢スタートとなりそう。売り一巡後は、連休の谷間であることや、現地3-4日に開催されるFOMCも控えることから、様子見姿勢が強まる展開が見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=130円台の前半(4月28日は130円59-60銭)、ユーロ・円が1ユーロ=137円台の前半(同137円83-87銭)と円高方向に振れている。前週末4月29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、ファナック<6954.T>、ローム<6963.T>などが、同28日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同28日の大阪取引所清算値比140円安の2万6730円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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