日経平均は508円安と5日ぶり大幅反落、ETF期待の買いも戻りは限定的=19日後場

 19日後場の日経平均株価は、前日比508円36銭安の2万6402円84銭と5日ぶりに大幅反落して取引を終えた。前日まで4日続伸していた反動や、現地18日の米国株式が大幅に反落したことから、午前9時6分には同761円11銭安の2万6150円09銭を付けた。前場終了時点で、TOPIX(東証株価指数)が前日比2.03%安となり、過去に前場段階で2%超える下落となった場合、日銀によるETF(上場投資信託)買いが入っていたことから、ETF期待の買いで下げ幅を縮小する場面もみられた。ただ、買い手がかりに乏しいことから、戻りは限定的だった。東証プライムの出来高は12億6439万株、売買代金は3兆163億円。騰落銘柄数は値上がり468銘柄、値下がり1313銘柄、変わらず56銘柄だった。

 市場では「手がかり材料に欠けるなか、下げ渋る動きをみせ底堅い印象だが、反転上昇のキッカケとなりそうな材料に乏しく、不安定な値動きが続きそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別指数は33業種のうち、31業種が下落、電気ガスと鉄鋼の2業種が上昇した。業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が下落。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も安い。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も軟調。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、信越化<4063.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株も下げた。

 個別では、FFJ<7092.T>、レノバ<9519.T>、クロスマーケ<3675.T>、ピアラ<7044.T>、レアジョブ<6096.T>などが下落。半面、JDI<6740.T>、東洋建設<1890.T>(監理)、岩谷産<8088.T>、レオパレス<8848.T>、東光高岳<6617.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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