<相場の読み筋>6月7日

2022/6/7 7:45

 6日の米国株式は、反発した。NYダウが前週末比16.08ドル高の3万2915.78ドル、ナスダック総合指数が同48.636ポイント高の1万2061.370ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億9250万株、ナスダック市場が44億4020万株だった。前週末に下落した反動や、中国・北京市での新型コロナに対する規制緩和などから買いが先行。NYダウは一時、330ドルを超える上昇をみせる場面もあった。ただ、買い一巡後は、米10年物国債の利回りが、一時3.06%に上昇(価格は低下)したことで、株式に対する相対的な割高感が意識され、上げ幅を縮小して取引を終えた。NYダウ採用銘柄では、トラベラーズやIBM、ユナイテッドヘルスなどが、値上がり率の上位に入っている。

 7日の東京株式は続伸後、もみ合いか。日経平均株価はきのう6日の強い地合いや、現地6日の米国株式が反発したことから、買い優勢スタートが見込まれる。3月下旬に押し返される格好となった200日移動平均線(6日時点で2万7940円)や、心理的なフシ目の2万8000円が意識されそう。戻り待ちの売りに上値の重い場面も想定されるが、終値ベースで両水準を上抜けることができるかが、ポイントとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=131円台の後半(6日は130円76-78銭)、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の前半(同140円47-51銭)と円安に振れていることから、輸出関連銘柄には追い風になるとみられる。

 6日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ローム<6963.T>、オリンパス<7733.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、6日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比115円高の2万8025円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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