<相場の読み筋>6月8日

2022/6/8 7:45

 7日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比264.36ドル高の3万3180.14ドル、ナスダック総合指数が同113.862ポイント高の1万2175.232ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億4503万株、ナスダック市場が43億3271万株だった。朝方は、米小売大手ターゲットが22年5-7月の業績予想を引き下げたことが嫌気され、NYダウは一時270ドルを超える下げをみせる場面もあった。ただ、前日に上げた米10年物国債の利回りが落ち着きをみせ、2.9%台に低下(価格は上昇)。金利上昇の一服感や、中国の経済活動の正常化への期待感などが支えとなり、株価は上昇に転じた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップルやマイクロソフト、ペイパルなどが堅調で、同指数の上昇を支えた。

 8日の東京株式は、堅調な展開か。きのう7日の日経平均株価は、一時2万8000円台を回復したものの、戻り待ちの売りに押される格好で取引を終了した。ただ、堅調な地合いが続くなか、米国株高を背景に、しっかりした展開が期待される。一方、週末に日経平均先物・オプションのSQ(特別清算指数)値算出を控え、SQ週の「水曜日は荒れやすい」とのアノマリー(論理的に説明できない動き)もあり、注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル=132円台の半ば(7日は132円76-78銭)、ユーロ・円が1ユーロ=142円前後(同141円88-92銭)と小動き。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日電産<6594.T>、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、7日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比200円高の2万8210円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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