【上海IPO】半導体用シリコン材料の有研半導体硅材料が31日に公募開始、1億8714万株発行予定

サーチナ

中国株

2022/10/31 9:26

 上海証券取引所では10月31日、科創板への上場を目指している有研半導体硅材料(688432/上海)が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1億8714万株を発行予定で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。

 同社は2001年に国泰半導体有限公司として設立し、15年に有研半導体有限公司に改称、21年に株式会社化して現社名となった。起源は1958年に北京有色金属研究総院が創設した半導体シリコン材料研究室であり、半世紀以上に及ぶ半導体用シリコン製品開発の歴史と経験を持つ。ミラーシリコンウエハー、エッチング設備用シリコン材料、フロートゾーン単結晶シリコンが主力製品で、主にディスクリート素子、パワー素子、IC(集積回路)、エッチング設備用シリコン部品などの製造に用いられ、自動車電子、工業電子、航空・宇宙などの分野に広く応用されている。中国国内でいち早く6インチ、8チンチシリコンウエハーの産業化を実現し、05年にはICエッチング設備用シリコン材料の産業化に成功した実績を持つ。半導体シリコン製品の国産化を実現して中国国内の需要を満たすと同時に、米国、日本、韓国、台湾などの国・地域向けにも販売しており、大手半導体メーカーから広く認知されている。

 22年1〜6月期の売上構成は、半導体用ミラーシリコンウエハーが44.47%、エッチング設備用シリコン材料が50.23%となっている。中国本土向けの売上が43.72%で華北地域と華東地域がほぼ半々となっている。中国本土以外の売上が56.28%で、米国と韓国が約20%、日本が約14%、台湾が約3%。21年における中国の半導体用ミラーシリコンウエハー市場シェアは売上ベース約1.38%、国際市場シェアは出荷量ベースで0.69%、エッチング設備用シリコン材料の国際市場シェアは約16%だ。

 21年12月期の売上高は8億6915万元(前期比56.16%増)、純利益は1億8669万元(同63.97%増)。22年1〜9月期の予測売上高は8億2765万〜10億1158万元(前年同期比40.76〜72.04%増)、純利益は2億3058万〜2億8183万元(同2.70〜3.30倍)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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