<相場の読み筋>11月2日

2022/11/2 7:45

 1日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比79.75ドル安の3万2653.20ドル、ナスダック総合指数が同97.300ポイント安の1万890.846ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億3836万株、ナスダック市場が44億6458万株だった。米9月雇用動態調査で、季節調整済みの非農業部門の求人数が1071万7000件となり、市場予想平均の980万件を上回った。堅調な労働市場動向を受け、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ継続が意識された。2日には、FOMC(米連邦公開市場委員会)終了後、パウエルFRB議長の記者会見が行われることから、内容を確認したいとして様子見ムードが広がった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アマゾン・ドットコムやアルファベット(グーグルの持株会社)、ネットフリックスなどが下落している。

 2日の東京株式は反落後、もみ合いか。現地2日のFOMCや、その後のパウエルFRB議長の記者会見を確認したいとして、積極的な売買は限られ、ポジション調整の売りが優勢となりそう。多くの企業の決算発表が行われるなか、消去法的に好業績銘柄への個別株物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の前半(1日は147円92-94銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=146円台の前半(同146円87-91銭)と円高に傾いている。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ソニーG<6758.T>、TDK<6762.T>、ローム<6963.T>などが、1日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比100円安の2万7590円だった。

(写真:123RF)

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