<米国株情報>EU、予備調査でメタの求人広告・個人売買サイトは競争法違反と指摘

株式

2022/12/21 10:27

 EU(欧州連合)の行政執行機関である欧州委員会は19日、「フェイスブック」を運営するメタ・プラットフォームズのオンライン求人広告と個人売買取引のサイト「フェイスブック・マーケットプレイス」に対する予備調査の結果を公表。市場での支配的地位を使い、公正競争を阻害しているとした。

 予備調査は本格調査に入る前の事前調査。欧州委の調査によれば、メタのユーザーは本人の意思に関係なく、自動的にマーケットプレイスにアクセスさせられており、メタはEU域内のSNS市場とオンライン求人広告市場での寡占的地位を利用し、マーケットプレイスの競争相手を市場から締め出していると指摘。公正競争を阻害する違法な商行為で、市場での支配的地位の濫用を禁止しているEU競争法に違反しているとした。

 また、マーケットプレイスの競争相手がフェイスブックや画像共有サービス「インスタグラム」に求人広告や個人売買などのサービス提供に関する広告を掲載する際、競争相手が集めた広告トラッキング(ユーザーの行動・履歴の追跡とターゲティング広告)データをメタに利用させることを広告掲載の条件としているとし、競争相手を不利にする不正行為としている。

 21年、EUと英国の独占禁止当局はメタのフェイスブック・マーケットプレイス事業に対する予備調査を開始している。違反した企業には年間の世界売上高の最大10%相当の罰金を科される可能性がある。メタ側は予備調査の結果について、事実無根と主張しており、争う構え。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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