【北京IPO】河北華密新材科技と青島雷神科技が上場、いずれも公募割れに

サーチナ

中国株

2022/12/26 9:10

 北京証券取引所では12月23日、河北華密新材科技(836247/北京)、青島雷神科技(872190/北京)の2社が新規上場した。いずれも初値が公開価格を下回る公募割れとなった。

 河北華密新材科技の初値は公開価格8.00元を14.00%下回る6.88元だった。終値は同6.25%下回る7.50元だった。

 同社は1998年設立の民営企業で、2015年に株式会社化した。ニトリルゴム、フッ素ゴム、水素化ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、天然ゴムなどのゴム材料およびその製品の研究開発、生産、販売を主業務としており、製品は自動車、高速鉄道、建機、石油機械、航空宇宙などの分野にで広く利用されている。長城汽車、一汽集団、三一重工、中国石化、中国中車などの大手企業と提携関係を持つ。21年12月期の売上高は3億6397万元(前期比19.11%増)、純利益は4420万元(同7.43%減)。22年1〜9月期の売上高は2億5138万元(前年同期比6.45%減)、純利益は3208万元(同0.24%減)。

 新規上場に伴い調達予定の2億5000万元(約47億円)は、約56%の1億3922万元を特殊ゴム新材料プロジェクトに、約17%の4146万元を特殊施工用プラスチックプロジェクトに、約28%の6930万元を特殊ゴム・プラスチック産業技術研究院拡張プロジェクトに用いる。

 青島雷神科技の初値は公開価格25.00元を12.00%下回る22.00元だった。終値も初値と同じ22.00元だった。

 同社は14年設立の民営企業で、17年に株式会社化した。ノートパソコン、デスクトップパソコン、外付け機器、周辺機器(ディスプレイ、キーボード、マウス、ヘッドセットなど)といったプロフェッショナル向けコンピューターハードウェアの生産を主業務としており、「雷神」、「機械師」の2ブランドを展開するほか、ハイアールのパソコンハードウェアブランドを手掛ける。

 20年における中国ゲーミングノートパソコン・デスクトップパソコン市場シェアは販売量ベースで8.87%で業界3位、売上ベースで7.83%で業界4位だ。21年12月期の売上高は26億4231万元(前期比17.21%増)、純利益は7604万元(同28.11%増)。22年1〜9月期の売上高は18億867万元(前年同期比4.80%減)、純利益は3583万元(同25.12%減)。

 新規上場に伴い調達予定の3億1250万元(約59億円)は、約24%の7420万元をブランド強化・本社運営センター建設プロジェクトに、約39%の1億2330万元を製品開発設計センター建設・ハードウェア製品開発設計プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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