【上海IPO】傑華特微電子、江蘇微導納米科技の2社が上場、いずれも初値が公開価格を上回る

サーチナ

中国株

2022/12/26 9:15

 上海証券取引所では12月14日、傑華特微電子(688141/上海)、江蘇微導納米科技(688147/上海)の2社が科創板に新規上場した。いずれも初値が公開価格を上回った。

 傑華特微電子の初値は公開価格38.26元を16.44%上回る44.55元だった。終値は同32.62%高の50.74元だった。

 同社は2013年設立で、21年に株式会社化した。バーチャルIDM(垂直統合生産)経営モデルによるアナログ集積回路(IC)設計企業。世界先端レベルの技術を採用して半導体チップの設計、生産を行い、コンシューマーエレクトロニクス、工業アプリケーション、コンピューティング・メモリ、自動車電子、通信電子の各分野に高効率、高性能、高信頼性のワンストップ型ソリューションプランを提供している。21年12月期の売上高は10億4155万元(前期比2.56倍)、純利益は1億4144万元(前期は2億7006万元の赤字)。22年1〜9月期の売上高は10億4009万元(前年同期比56.52%増)、純利益は1億861万元(同59.41%増)。

 新規上場に伴い調達予定の15億7094万元(約298億円)は、約20%の3億1104万元を高性能電源管理半導体チップ研究開発・産業化プロジェクトに、約28%の4億3970万元をアナログ半導体チップ研究開発・産業化プロジェクトに、約20%の3億954万元を自動車電子半導体チップ研究開発・産業化プロジェクトに、約13%の2億1064万元を先進半導体技術プラットフォーム開発プロジェクトに用いる。

 江蘇微導納米科技の初値は公開価格24.21元を23.50%上回る29.90元だった。終値は同13.38%高の27.45元だった。

 15年設立の民営企業で、19年に株式会社化した。原子層堆積(ALD)技術を核とした、先進的なマイクロ・ナノメートル級薄膜堆積設備の研究、生産、販売を主業務としている。主に太陽光バッテリーセルに用いる薄膜堆積設備に特化し、通威太陽能、隆基(ロンジソーラー、601012/上海)、JAソーラー、カナディアンソーラーなど中国内外の著名太陽光バッテリーメーカーの製品に使用されている。21年12月期の売上高は4億2791万元(前期比36.91%増)、純利益は4611万元(同19.12%減)。22年1〜9月期の売上高は3億8505万元(前年同期比66.80%増)、純損益は325万元の赤字(前年同時期は2055万元の黒字)。

 新規上場に伴い調達予定の10億元(約190億円)は、25%の2億5000万元をALD技術に基づく太陽光バッテリーおよびフレキシブル電子設備生産拡大プロジェクトに、50%の5億元をALDに基づく半導体関連設備生産拡大プロジェクトに、10%の1億元をICハイエンド設備産業化応用センタープロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ