<相場の読み筋>1月4日
2023/1/4 7:45
1月3日の米国株式は、続落した。NYダウが前週末比10.88ドル安の3万3136.37ドル、ナスダック総合指数が同79.497ポイント安の1万386.985ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億971万株、ナスダック市場が44億5922万株だった。2日にテスラが発表した22年のEV(電気自動車)の販売台数は131万3851台だった。通年ベースでは過去最高となったものの、当初の目標に届かず、失望売りを誘った。また、投資判断を引き下げられたアップルも軟調に推移した。NYダウ採用銘柄では、アップルのほか、シェブロンやユナイテッドヘルスなどが、値下がり率の上位に入っている。
1月4日大発会の東京株式は、軟調な展開となりそう。22年の大納会が上値の重い動きだったことや、現地3日の米国株式が続落したこともあり、売り優勢スタートが予想される。為替相場は、ドル・円が1ドル=130円台の後半(12月30日は132円13-15銭)、ユーロ・円が1ユーロ=138円台の前半(同140円74-78銭)と円高方向に振れている。不安定な為替動向もあり、手控えムードが広がる場面も想定される。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、パナソニック<6752.T>、TDK<6762.T>などが、大納会の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は大納会の大阪取引所清算値比300円安の2万5780円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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