<相場の読み筋>4月3日

2023/4/3 7:42

 前週末3月31日の米国株式は、3日続伸した。NYダウが前日比415.12ドル高の3万3274.15ドル、ナスダック総合指数が同208.436ポイント高の1万2221.907ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億8643万株、ナスダック市場が51億266万株だった。米2月PCE(個人消費支出)が、エネルギーと食品を除いたコアで前月比0.3%上昇し、市場予想平均の同0.4%上昇を下回り、インフレへの警戒感が和らいだ。米10年物国債の利回りが3.4%台に低下(価格は上昇)したことで、株価の相対的な割高感が後退する格好となった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやアルファベット(グーグルの持株会社)、ネットフィリックスなどが買われた。

 4月3日の東京株式は、堅調な動きが続きそう。前週末3月31日の日経平均株価は大幅に反発し、終値ベースで心理的なフシ目の2万8000円台を維持して取引を終えた。投資家心理の好転が期待されるほか、現地3月31日の欧米株式が上昇したことも追い風に、上値を試す場面もありそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=133円台の前半(3月31日は133円12-14銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=144円台の前半(同144円91-95銭)と円高に振れている。3月31日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、アドバンテス<6857.T>、キーエンス<6861.T>などが、同31日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同31日の大阪取引所清算値比165円高の2万8205円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ