<相場の読み筋>4月4日

2023/4/4 7:45

 3日の米国株式は、NYダウが前週末比327.00ドル高の3万3601.15ドルと4日続伸、ナスダック総合指数は同32.454ポイント安の1万2189.453ポイントと4日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億5078万株、ナスダック市場が45億9996万株だった。OPEC(石油輸出国機構)や非加盟のOPECプラスの一部が、5月から原油生産を減らすことを表明したことから、資源関連銘柄が物色された。米3月ISM(供給管理協会)製造業景況指数は46.3となり、市場予想平均の47.5を下回った。景況感の悪化で、積極的な利上げ方針が緩むとの見方も支えとなったもよう。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、アドビなどが軟調だった。

 4日の東京株式は、上値の重い展開か。きのう3日の日経平均株価は、買い先行後に伸び悩む格好だった。手掛かり材料に乏しいことから、上値を追いにくく、戻り待ちの売りに押される場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=132円台の半ば(3日は133円53-55銭)、ユーロ・円が1ユーロ=144円台の前半(同144円72-76銭)と円高方向に振れており、輸出関連銘柄には重しとして意識されそう。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キリンHD<2503.T>、トヨタ<7203.T>、東エレク<8035.T>などが、3日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所清算値比45円安の2万8205円だった。

(写真:123RF)

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