【香港IPO】フィンテック事業者の陸金所が紹介方式で上場、初日終値は34.75香港ドル

サーチナ

中国株

2023/4/17 9:22

 中国のフィンテック事業者、陸金所HD(06623/香港)が4月14日、香港証券取引所に資金調達を伴わない紹介方式で新規上場した。米ニューヨーク証券取引所との重複上場となる。初値は33.50香港ドルで、終値は初値を3.73%上回る34.75ドルだった。

 同社は中国の保険大手・中国平安保険(02318/香港)グループ傘下のフィンテックプラットフォーム企業。2020年10月にニューヨーク証券取引所への上場を果たした。10年代前半にP2Pレンディング事業で成長したが、中国当局の規制強化によって業態を転換し、現在は商業銀行などと提携して主にモバイルアプリを通じたオンラインによる中小企業向けの貸付業務のほか、ウェルス・マネジメントサービス提供を主業務とする。

 目論見書によれば、22年12月末現在までに660万人の中業企業経営者にサービスを提供し、貸付残高は5764億人民元にのぼる。22年6月末の中小企業融資残高は、中国の中小企業向け非伝統的金融サービス事業者の中で第2位であり、市場シェアは17.6%となっている。

 22年12月期の売上高は581億1600万元(前期比6.01%減)、純利益は87億7500万元(同47.48%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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