<相場の読み筋>10月2日

2023/10/2 7:45

 前週末9月29日の米国株式は、NYダウが前日比158.84ドル安の3万3507.50ドルと反落、ナスダック総合指数が同18.045ポイント高の1万3219.322ポイントと3日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億9054万株、ナスダック市場が47億6180万株だった。米8月PCEデフレーターは、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア・デフレータが前年比3.9%増となり、市場予想平均と一致。前月の4.3%増から鈍化したことを好感し上昇する場面もみられた。ただ、米下院で、野党共和党が提出した10月末までのつなぎ予算が、反対多数で否決されたことで、政府機関の一部閉鎖が懸念され、NYダウは下げに転じた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやマイクロン・デクノロジー、テスラなどが買われた。

 10月2日の東京株式は、堅調な展開か。日経平均株価は前週末9月29日、下げ渋る動きで取引を終了。下値で抵抗する動きをみせていたことに加え、現地9月30日には懸念されていた米国のつなぎ予算が成立した。米国の懸念材料の1つが解消されたことから、楽観的な見方が台頭し、買いが優勢となる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の半ば(前週末9月29日は148円76-78銭)、ユーロ・円が1ユーロ=158円前後(同157円78-82銭)と、円安に振れている。前週末9月29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、LINEヤフ<4689.T>、日本製鉄<5401.T>、ローム<6963.T>、村田製<6981.T>などが、同日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同29日の大阪取引所清算値比35円安の3万1825円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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