<相場の読み筋>12月29日

2023/12/29 7:45

 28日の米国株式は、NYダウが前日比53.58ドル高の3万7710.10ドルと3日続伸、ナスダック総合指数は同4.040ポイント安の1万5095.136ポイントと5日ぶりに小反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が6億6241万株、ナスダック市場が46億7420万株だった。米週間の新規失業保険申請件数は季節調整済みで21万8000件となり、市場予想平均の21万件を超えた。雇用調整の進展で、過度なインフレへの警戒感が後退した。NYダウは連日で終値ベースの史上最高値を更新。ナイキやスリーエム(3M)、メルクなどが買われた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやインテル、アプライド・マテリアルズなどが軟調だった。

 29日大納会の東京株式は、堅調な展開か。日経平均株価はきのう28日、5日ぶりに反落したが、朝安後に下げ渋る動きをみせるなど底堅い動きだった。引き続き、手がかり材料に乏しいが、値動きの軽い中小型株への物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=141円台の前半(28日は140円80-82銭)、ユーロ・円が1ユーロ=156円台の半ば(同156円50-54銭)で推移。米国市場では、一時1ドル=140円台の前半まで円高が進む場面があり、為替動向に対して神経質な面を見せる展開も想定される。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、ローム<6963.T>、東エレク<8035.T>などが、28日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比55円安の3万3425円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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