日経平均94円高と3日ぶり反発、日銀総裁会見控え買い進む動きは限られる=14日後場

 14日後場は日経平均株価が、前日比94円09銭高の3万8814円56銭と3日ぶり、TOPIX(東証株価指数)が同14.83ポイント高の2746.61ポイントと4日ぶりに反発して取引を終えた。朝方は前日の弱い動きが継続し売りが先行した。注目された日銀の金融政策決定会合では、従来の政策を据え置いた。また、長期国債買い入れを減額していく方針は明らかにされたが、具体的な時期や数量は明示されなかった。外国為替市場で1ドル=157円台の後半まで円安に振れたことを支えに、日経平均は午後1時3分に、同305円23銭高の3万9025円70銭を付けた。ただ、取引終了後には、植田和男日銀総裁の記者会見を控えることから、買い進む動きは限られた。

 東証プライム市場の出来高は21億5662万株。売買代金は5兆3191億円と、指数採用銘柄の入れ替えに伴い売買代金が膨らんだ5月31日(7兆7612億円)以来の大きさとなった。騰落銘柄数は値上がりが1417銘柄、値下がりが210銘柄、変わらずは19銘柄だった。

 業種別では、全33業種のうち29業種が上昇、4業種が下落した。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が上昇。三井物<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株や、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株も高い。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、三井金<5706.T>、古河電工<5801.T>などの非鉄金属株も堅調。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気・ガス株や、王子HD<3861.T>、北越コーポ<3865.T>などのパルプ紙株もしっかり。一方、エーザイ<4523.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株や、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株が下落した。

 個別では、ファンケル<4921.T>(監理)、東建コーポ<1766.T>、Wスコープ<6619.T>、トーホー<8142.T>、ミガロHD<5535.T>などが上昇。半面、鎌倉新書<6184.T>、ビジョナル<4194.T>、霞ヶ関キャピ<3498.T>、阿波銀<8388.T>、ラクーンHD<3031.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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